汗とお肌

夏の暑さに汗はつきものです。脱水や熱中症、皮膚科的には肌荒れやあせもの心配があり、汗はかかないほうがよいと思われがちです。
ところが最近は、質のいい汗を積極的にかくことで皮膚によい影響を与えると考えられています。

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汗の本来の役割には、、、

皮膚の水分量を保ちうるおいを与えてくれる保湿、細菌などから皮膚を守ってくれる免疫、熱を発散させ体温を下げる体温調節があります。

これらを知れば汗をかくことは悪いことではないとわかりますが、汗には、いい汗・悪い汗があります。

いい汗とは、、、小粒で濃度が薄くサラサラで水に近い、またにおいも少なく蒸発しやすいため体温調節を効率的に行ないます。

悪い汗は、、、大粒でミネラルが一緒に排泄され濃度が濃く、嫌なにおいがします。また蒸発しにくく体温調節機能が低くなっています。

汗の本来の役割を発揮するには、汗腺を正しく機能させ、いい汗をかかなければなりません。

 

いい汗をかくには、、、

ウォーキングなどの有酸素運動を1日20~30分程度、汗ばむくらいで行なう。
命を脅かす酷暑のなかではおススメしづらいですが、エアコンには頼りすぎず、設定温度は27度くらいで。温度が低すぎると汗腺が衰えることも。
入浴は37~38度の半身浴がおススメ。長く浸かれて芯から温まりいい汗が出ます。高温の全身浴では汗腺が働きません。
入浴直後にエアコンで急激に体を冷やすとせっかく開いた汗腺が閉じてしまうので、体を拭いたらうちわや扇風機で自然に体温を下げ汗を蒸発させましょう。エアコンは汗が出なくなってから。
食事は血行を促進させるショウガや代謝をあげる酢を取り入れていい汗をかきましょう。また女性ホルモンには過剰な発汗をおさえる働きがあるので、似た働きを持つ大豆イソフラボンの摂取もおススメです。

夏の間、意識して過ごすことで、汗腺をしっかり機能させいい汗をかけるようになれば、きっとお肌の調子もよくなるはずです。

※いまの日本の暑さは命を奪ってしまうこともあるので、健康で自立されているかたたちに向けたお話でした。決して無理をせず、参考にしていただけたら幸いです。

2019年7月31日2:44 PM

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