二の腕のポツポツ、毛孔性苔癬とは
暑くなり半袖などで腕を露出する機会が多くなると、二の腕のポツポツが気になってくると思います。
これは毛孔性苔癬と呼ばれる、角質がはがれ落ちずにそのまま毛穴まわりの皮膚に残る、赤くポツポツとした見た目とザラザラした感触が特徴の皮膚症状です。
乾燥しやすいひとや敏感肌のひとにあらわれやすく、二の腕や太もも、背中などが好発部位です。思春期から若い世代に多くみられ、年齢を重ねていくと徐々に減っていく傾向にあります。
原因はまだわかっていません。皮膚に関する遺伝性、肥満、乾燥肌・敏感肌などの関与によって発症するのではないか、また、年齢的に代謝のよい時期に出やすいことから、何らかのターンオーバーの異常が関わっていると考えられています。
一定の期間を経て自然となくなっていくので積極的な治療は必要ありませんが、数年以上続くことも多く、治療を希望するかたには角質を取りやすくする外用薬や保湿剤が処方されます。
治療をしなくても、人にうつしたり命に関わるものではないので放っておいても問題ありませんが、痛みやかゆみがある場合は別の病気を考えなければならないので、そのときは受診することをおすすめします。
2020年7月28日5:39 PM