かゆみのメカニズム
皮膚の症状のなかでも大変苦しめられるかゆみとは、どのように起こるものなのでしょうか。
かゆみは生体の防衛反応のひとつです。皮膚に異物がついてかゆみを感じることで、異物のついた場所を知らせ、かくことにより異物を除去しようとする行動を起こさせます。
皮膚の表面が、刺激を受けたり、体内のアレルギー反応によってかゆみを引き起こすヒスタミンが放出されたりすると、神経線維の末端部分がこれらの刺激を受け取り、その情報を脳に伝え、脳が「かゆみ」として認識します。
「かゆいからかく」のは、一時的に欲求が満たされ気持ちいいのですが、思いのままにかき続けるとかゆみの悪循環を引き起こします。
かゆい→かく→皮膚が傷つく→バリア機能を壊す→肌が過敏になる→炎症が起き悪化する→強いかゆみ→さらにかく→さらに傷。。。
この悪循環を断ち切るにはかゆみを乗り越えることが大切です。患部を冷たいタオルや保冷パックなどでやさしく冷やしながら、別のことをして気を紛らすようにしましょう。
かゆみの原因は様々ありますが、はっきり特定できない場合もあります。原因がわかっていればそれを除去してしまえますが、原因因子がわからず除去できないままかゆみが続くと、前述の悪循環におちいってしまうので、早めに受診するなど対策をすることをおすすめします。
2020年10月9日12:08 PM