春の肌荒れ、花粉皮膚炎
春の花粉症でお悩みのかた、また、花粉による鼻炎症状はなくても春限定で顔のかゆみに悩まされるかた、多くいらっしゃると思います。
2月から5月にかけてスギとヒノキの花粉が飛散し、それを吸い込んだり皮膚に触れたりすることで皮膚炎が起こります。
※ちなみに、スギ・ヒノキなどの樹木花粉は長距離飛散であるのに対し、夏秋の花粉症の原因であるブタクサやカモガヤ、ヨモギなどの草木花粉はその植物の生えている周辺でしか飛散しないため、飛散時期や生育場所(空き地や河原など)を把握することで身を守ることができます。
花粉が皮膚について起こるため、特に顔や首などの露出部位に多く症状が出ます。さらに普段から乾燥しがちなかた、アトピー性皮膚炎をお持ちのかたは皮膚のバリア機能が低下してしまい花粉の影響が出やすくなります。
~花粉から身を守るには~
❶マスクやメガネ、マフラーやスカーフなどで花粉の侵入を防ぐ。軽いメイクも効果的。
❷帰宅したらすぐに洗顔し、皮膚に付着した花粉を流す。
❸入浴・洗顔後は速やかに保湿し皮膚のバリア機能を保つ。
❹室内に入りこんだ花粉やほこりをこまめに取り除く。
~花粉皮膚炎の症状があるときは~
かゆくても掻かないようにしましょう。かゆいときは優しく冷やすと一時的にやわらぎます。特に皮膚がうすくて弱い目のまわりは掻くと炎症が強くなります。
また、掻くことでバリア機能は低下します。炎症が起きて湿疹化してしまうと保湿だけでは改善しません。炎症が強いと治療に時間がかかりますので、かゆみや赤み、湿疹でお困りの際は早めにご相談ください。
2021年4月5日11:21 AM