しもやけ、やけど、寒いといろいろ要注意です
本格的な寒い冬がやってきて急激に気温が下がり、体や手足の冷えがつらいかたも多いことと思います。
つらい冷えに対して急激に強く温めてしまうと、しもやけを起こしていた場合、かゆみなどの症状がひどくなります。冷えた手足を温めることも大切ですが、まずは冷えないように徹底した防寒を心がけましょう。
しもやけについてくわしくはこちら→『しもやけにお悩みではありませんか?』
寒さに対し、さまざまな暖房器具や保温アイテムがあります。気軽に使える40~50℃程度の心地よいあったかグッズはとてもありがたく、多くのかたの冷えの味方になってくれます。
ところが、高温にならないからと油断してしまうのはとても怖いことです。心地よい温度でも皮膚の同じ部分に長時間接触させることで低温やけどを起こします。
使用中にかゆみや赤みが出てきたら使用を中止したほうがよいでしょう。
皮膚の違和感に気づきにくいお子さまや高齢者のかた、神経障害のあるかたや糖尿病のかたの使用は特に注意する必要があります。
低温やけどについてくわしくはこちら→『低温やけどを未然に防ぎましょう』
暖房器具や保温アイテム以外にもやけどの危険があるものはたくさんあります。
■電気便座の長時間の使用
■ヘアアイロンを床に置いたままにして踏んでしまう(周りのひとも巻き込む危険)
■熱い飲食物などの置き場所(小さいお子さまの運動能力を軽視してはいけません)
■カップめんを自分で用意してこぼす(わりと小中学生に多い)
■スマートフォンと充電器具(睡眠中、長時間無意識に触れている)
■アイロンや電気ケトル、ポットなどの使用前後の温度差、使う場所など
■ウォーターサーバー、IH調理器具、加湿器、バイクのマフラー、間接照明など、一見熱そうに見えないもの、熱いものであるという認知度の低いもの
万が一やけどしてしまったら、速やかに流水で冷やしてください。冷やすことでやけどの進行を防ぎ、痛みを和らげます。部位や範囲にもよりますが、流水で5分から30分くらいは冷やしましょう。 高齢者のかたやお子さまは、広い範囲を長時間冷やすことで低体温の危険もあるので注意が必要です。水ぶくれができたらご自身で破らずに受診することをおすすめします。衣服の上から受傷した場合は、無理に衣服を脱がずにそのまま流水で冷やして下さい。やけどしたところはだんだんに腫れてきますので、指輪などのアクセサリーは早めに外してください。
やけどは日ごとに症状の変化が起こり、治療もそれに合わせて変わっていきます。また、低温やけどの場合は時間がたって重症感が出てくることもあるので、なるべく早く医師の診察を受けることをおすすめします。
冬の寒さを安全に乗り切れるよう、また、さまざまな危険を察知し回避できるよう、日頃から気をつけて生活し、健やかに新年をおむかえください。
2022年12月29日11:18 AM