全身の赤いポツポツ、水ぼうそうの可能性があります
水ぼうそうを発症される患者様の来院が増えています。多くは小中高生ですが、ワクチンの定期接種を受けられた方は症状が比較的軽めの印象です。
水ぼうそうは水痘帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる病気で、空気感染や飛沫感染、接触感染で広がる感染力の強い病気です。
潜伏期間は2~3週間で、予防接種を受けていない方の典型的な症状は、発熱や倦怠感、全身には赤いポツポツが現れます。数日の経過で、赤み→赤いふくらみ→水疱→膿疱→かさぶたと変化していきます。次々に新しいポツポツが発生するため新旧の皮疹が混在します。頭皮や口腔などの粘膜にできたり、かゆみを伴なうこともあります。
これらの症状は7~10日くらい続きます。すべての皮疹がかさぶたになるまでは感染力があり、その期間、学校保健安全法では出席停止と定められています。
水ぼうそうのワクチンは2014年10月から乳幼児期の定期接種に組み込まれ、1才から3才になるまでのあいだに2回接種するよう義務づけられました。
2回の接種で水ぼうそうの発症や重症化を予防できると言われています。
この定期接種の対象にならなかった年代の方で、任意でもワクチン接種を受けたことのない方や水ぼうそうにかかったことのない方は、免疫を獲得していないため水ぼうそうの患者に接触すれば高い確率で感染します。成人になってから罹患すると重症化しやすいので注意が必要です。
感染が心配な方、罹患歴・ワクチン接種歴が不明な方は、抗体検査やワクチン接種のご相談にお越しください。
2025年4月22日4:20 PM