水いぼの治療はお早めに
水いぼは、伝染性軟属腫という皮膚の感染症で、主にお子さまがかかる病気です。
1~5ミリ程度の光沢のあるつぶつぶで、表面に小さなくぼみが見られ、中にある白い芯のような部分にウィルスが多く含まれています。
放置していても免疫ができれば自然に治る病気ですが、数が増えてしまったり、小さなお子さま同士のからだの接触やタオルの共用などでうつしてしまうこともあります。
感染予防のためには皮膚のバリア機能が重要なので、保湿を心がけましょう。
《当院で行なわれる治療》
❶ピンセットによる摘除(麻酔のテープを使うので予約制)
ご自宅であらかじめ麻酔のテープを貼って1時間ほどおき、クリニックでテープをはがして水いぼを直接つまみ取ります。つまみ取ったところはそれで治療完了です(まれに芯が残ってしまうこともあり)。
❷液体窒素による冷凍凝固療法
液体窒素をあて患部をやけど状態にし、皮膚組織を壊死させウィルスを死滅させます。1週間おきに繰り返し行ない、ふくらみが平らになったら治療完了です。
❸伝染性軟属腫専用保湿クリームによる外用治療
殺菌効果の高い銀イオン配合クリームを1日2回塗る方法です。2~3か月で治ると報告されていますが、個々が持つ免疫反応が大きく関与するとのことで、治療完了までの期間には個人差があります。
※M-BFクリーム 15g 2200円(税込) 自費購入になります。
❹自然治癒を待つ
他のお子さまとの接触やかきむしる習慣がほとんどないお子さまは広がるリスクが少ないので、自然に治るのを待つ選択肢もあります。感染予防のためには皮膚のバリア機能が重要なので、保湿を心がけましょう。
水いぼがたくさん増えてしまうと治療が大変になりお子さまの負担になります。治療をご希望の場合は早めにご相談ください。