皮脂欠乏性湿疹(乾燥性湿疹)にご注意を
「冬になると肌がかゆくなる」「粉をふいたように白くなる」――そんな経験はありませんか? それは 皮脂欠乏性湿疹(乾燥性湿疹) かもしれません。乾燥によって皮膚のバリア機能が弱まり、かゆみや赤みが出てしまう病気です。
✨症状✨
- ①皮膚が乾燥してカサカサし白い粉をふいたり、亀裂を生じる
- ②すね・腰回り・背中・手足など広範囲に起こる
- ③バリア機能が低下するので異物が侵入しやすく刺激に敏感になり、かゆみも強くなる
- ④強いかゆみで眠れない
- ⑤がまんできずに掻いてしまうと、さらにかゆみが増し掻き壊すという悪循環が起こる
- ⑥強い炎症や、掻き壊しの傷から細菌感染を起こすなど、症状が悪化する
✨原因✨
皮脂欠乏性湿疹は、皮膚を守る油分(皮脂)が減ることで起こります。
- ①加齢に伴なう皮脂の分泌低下
- ②空気の乾燥
- ③熱いお湯、長風呂
- ④体のゴシゴシ洗いや洗浄力の強いボディソープ
- ⑤衣服の化学繊維による刺激や、摩擦、締めつけ
✨予防✨
- 🛁適切な入浴:①お湯は38~40℃
- ②石けんやボディソープはよく泡立て、手でやさしく洗う
- ③ナイロンタオルなどでゴシゴシこすらない
- ④入浴後タオルで優しく押さえるように水気をとる
- 🧴スキンケア:①入浴後、お肌がしっとりしているうちに速やかに塗る
- ②ボディクリームや保湿剤を強く擦りこまず、やさしくなじませましょう
- ③ティッシュが貼りつく程度にしっとりさせるのが効果的
- ④1日2回でさらに効果的に
- 👕クする素材は避けましょう
✨治療✨
- ①乾燥だけの場合は保湿を徹底します。
- ②強いかゆみや赤みは炎症のサインです。塗り薬や飲み薬で早めに症状を抑えたほうがよいでしょう。
- ③似たような症状の病気は他にもあります。診察を受けて適切な治療を開始しましょう。
2025年11月26日4:19 PM


