風しんについて
風しん流行のニュースを耳にして、心配されているかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
★風しんとは★
風しんウィルスによって起こる急性の発疹性感染症で、飛沫感染によりヒトからヒトへと広がります。
★風しんウィルスに感染すると★
2~3週の潜伏期間の後、発熱・発疹・リンパ節(とくに耳の後ろ・頸部・後頭部)の腫れがほぼ同時に出現します。発疹はピンク色の小さな丘疹が全身に出ますが3~5日で消失し、ほとんど色素沈着や落屑はみられません。発熱は軽度ですが、大人がかかると症状が長引いたり関節痛を起こすこともあります。
★治療★
特効薬はありません。解熱鎮痛剤など、つらい症状を和らげるような対症療法が行なわれます。
★感染期間★
発疹出現の前後7日ほどウィルスの排出はありますが、症状の軽快とともに著減します。出席停止期間は「発疹が消失するまで」と、学校保健安全法で定められています。
★予防について★
免疫のない女性が妊娠初期に風しんにかかると、風しんウイルスが胎児に感染して、出生児に先天性風しん症候群 とよばれる先天異常を認めることがあります。
風しんワクチン接種によりおおむね免疫を獲得することができますが、定期接種制度の移り変わりにより、接種機会が1度もなかった世代もあります。過去に風しんにかかったことも予防接種を受けたこともないというかたも多いでしょうが、ご自身が憶えていなくても、母子手帳や保護者様の記憶に残っているかもしれませんので尋ねてみましょう。不明な場合はかかりつけ医にご相談ください。
2018年9月18日12:02 PM